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競輪の車券購入は20歳以上のみ可能です。
買った選手が落車した。この車券はどうなるのか——競輪を見始めると必ず一度は直面する場面です。
結論から書きます。落車しても、原則として車券は返還されません。
意外に思うかもしれませんが、これは競輪に限った話ではなく公営競技の共通した考え方です。落車のリスクも含めて競走が成立している、という前提に立っています。
ただし例外があります。そして「返還される場合」と「返還されない場合」の線引きは、条件がはっきり決まっています。ここを知らないと、返還されるはずの車券を放置してしまうことも起こり得ます。
このページでは、返還の条件を場合分けして整理します。
大原則:レースが成立すれば返還はない
まず基本を押さえます。
レースが不成立にならない限り、車券の返還・払い戻しは行われません。
つまり——
- 買った選手が最終周回で落車して着外になった → 返還なし
- 買った選手が他車に巻き込まれて落車した → 返還なし
- 買った選手が失格になった → 返還なし
いずれも車券は外れとして扱われます。自分に責任のない落車でも同じです。
競輪は接触の起きる競技です。ラインの争いや直線での位置取りで落車は現実に発生します。「落車がなければ的中だった」という状況は起こり得るものとして、資金配分を考えておくほうが安全です。
返還される3つのケース
一方で、次の場合は返還されます。
ケース1:レース前の欠場
出走予定だった選手が、レース前に欠場(出走取消)した場合。
この場合、その選手を含む車券は返還されます。まだレースが始まっていないので、成立していないという扱いです。
欠場は前日の落車による負傷や、体調不良などで発生します。発売中や締切直前に欠場が決まることもあるため、購入後でも開催案内は確認しておくと安心です。
ケース2:棄権・失格が多く出て賭式が不成立になった
ここが本題です。レース中の落車で走行を止めた選手(棄権)や失格が積み重なると、賭式そのものが成立しなくなります。
| 棄権・失格の人数 | 起きること |
|---|---|
| 6名(7車立ては5名) | 三連単・三連複が不成立。この2つの車券が返還される |
| 7名(7車立ては6名) | レース自体が無効。すべての車券が返還される |
理屈は単純です。9車立てで6名が走行を止めれば、残るのは3名。3名しかいなければ1〜3着の組み合わせは1通りに確定してしまい、三連単・三連複として成立しません。だから無効になります。
7名が抜ければ残り2名。ここまで来ると二車単・二車複も成立しないため、レース全体が無効になります。
この人数まで落車が及ぶのは稀なケースです。ただし多重落車が起きたときには実際に適用されます。
ケース3:スタート直後の落車で再発走できない場合
スタート後、25m線に到達する前に選手が落車・負傷し、再発走が不可能となった場合は、すべての車券が返還されます。
レースが実質的に始まっていないという判断です。
失格と棄権は扱いが違う
選手側の処遇も分かれます。車券の的中とは別の話ですが、レースを見るうえで知っておくと理解が進みます。
| 区分 | 内容 | 選手の賞金 |
|---|---|---|
| 失格 | 妨害行為とみなされる走行で落車を招いた場合など | 支払われない |
| 棄権 | 故意でない落車で走行を続けられなくなった場合 | 未着賞金として、9着選手の賞金の80%が支払われる |
失格になると賞金がゼロになるだけでなく、違反点が累積して斡旋(レースへの出場割り当て)にも影響します。選手にとって失格は重い処分です。
なお失格した選手は着順から除外され、後続の選手が繰り上がります。自分が買った選手より前にいた選手が失格になれば、着順が上がることになります。
返還された車券はどう戻ってくるか
投票サイトから購入している場合、返還分は自動的に投票口座へ返金されます。手続きは不要です。
競輪場や場外売場で紙の車券を買った場合は、窓口や払戻機での手続きが必要になります。
返還が発生したかどうかは、投票サイトの購入履歴や公式の開催情報で確認できます。レース結果の発表とあわせて、返還・不成立の告知が出ます。
落車を完全に避ける方法はない
「落車しにくい買い方」を探したくなりますが、確実な回避策はありません。
そのうえで、リスクの考え方として現実的なのは点数を増やしすぎないことです。1レースに多くの点数を投じていると、落車1回で失う額が大きくなります。
点数の計算方法は競輪の三連単は何通り?車立て別の組み合わせ数と絞り方で、賭式ごとの的中率は競輪の車券は全7種類|的中率とおすすめの選び方で整理しています。
また、落車は位置取りの争いが激しい局面で起きやすくなります。レースの構図を理解しておくという意味では、競輪の「ライン」とは?初心者がまず理解すべき仕組みも参考になります。
まとめ
- 落車・失格があっても、原則として車券は返還されない
- 返還されるのは次の3つ
- レース前の欠場(その選手を含む車券)
- 棄権・失格が6名(7車立ては5名)で三連単・三連複が不成立
- 棄権・失格が7名(7車立ては6名)でレース自体が無効
- スタート後25m線到達前の落車で再発走不可能
- 失格した選手は着順から除外され、後続が繰り上がる
- 失格は賞金なし、故意でない棄権は9着賞金の80%が支払われる
- 投票サイト経由なら返還は自動で口座に戻る
落車は競輪に組み込まれたリスクです。返還の条件を知っておけば、結果を見たときに落ち着いて判断できます。
※返還・不成立の条件は競輪の競技実施に関する規定にもとづく一般的な整理です(2026年8月17日確認)。個別のレースでの取り扱いは、必ず公式の開催情報および利用中の投票サイトの案内をご確認ください。
補足:無理のない範囲で
競輪は公営競技であり、車券の購入は20歳以上に限られます。
各投票サイトには購入限度額を設定できる機能が用意されています。のめり込みが不安な方は、あらかじめ上限を決めておくことをおすすめします。