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競輪の車券購入は20歳以上のみ可能です。
競輪のレースが始まると、選手たちの前をもう1人走っている選手がいます。番号も付いておらず、途中でコースの外に消えていきます。
これが先頭誘導員(せんとうゆうどういん)です。
初めて競輪を見た人が最初に「あれは何?」となるのが、たいていこの存在です。そしてこの誘導員がいつ消えるかが、レースの勝負が始まる合図になっています。役割を知っているかどうかで、レースの見え方がかなり変わります。
先頭誘導員は何をしているのか
先頭誘導員は、レースの序盤から中盤にかけて選手の列の先頭を走り、一定のペースを作る役目を負っています。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| ペースメーカー | 規定のタイムどおりにレースを進める |
| 風よけ | 後ろの選手の消耗を抑え、隊列を安定させる |
| 隊列の維持 | 序盤から無秩序に競り合うのを防ぐ |
誘導員を務めるのは、その開催に出走していない現役の競輪選手です。競走の一員ではないので、着順には関係しません。
なぜ必要なのか
誘導員がいないと、序盤から誰も前に出たがらない状態になります。
競輪では先頭を走る選手が風の抵抗を全部受けます。だから全員が「他人の後ろにいたい」と考える。放っておくと、極端に遅いペースで牽制し合うだけの時間が続いてしまいます。
誘導員が前でペースを作ることで、この膠着を防いでいます。
誘導員を追い抜いてはいけない
レール上のルールとして、誘導員が前を走っている間、選手は誘導員を追い抜くことができません。
つまり誘導員がいる区間は、隊列が固定された「準備時間」です。選手たちはこの間にラインを整え、位置取りを済ませます。
追い抜きが解禁されるのは、レース終盤に設定された「追い抜き可能ゾーン」に入ってからです。選手がここに到達すると、誘導員は仕事を終えて外側に退避します。
退避のタイミングがレースの合図になる
誘導員はおおむね残り1周半の前後でバンクの外側に退避し、コースを空けます。
この瞬間が競輪の見どころです。
| 段階 | 起きていること |
|---|---|
| 誘導員がいる間 | 隊列は固定。位置取りの駆け引きのみ |
| 誘導員が退避 | 前が空く。先行争いが始まる |
| 打鐘(ジャン) | 残り1周半の合図。仕掛けが本格化 |
| 最終周回 | 捲り・差しが飛び交う |
「誘導員が消えた=レースが始まった」と考えて問題ありません。ここから先の30秒ほどが、車券の当たり外れが決まる時間です。
初めて競輪を見るときは、ここまでの周回を漫然と見てしまいがちですが、誘導員が外れる瞬間だけ集中して見れば、レースの構造がすぐ分かります。
退避が早いか遅いかで展開が変わる
誘導員の退避が早ければ、それだけ先行争いの時間が長くなります。前を取り合う距離が伸びるぶん、先行した選手の消耗も大きくなり、後方から仕掛ける捲りが届きやすくなります。
逆に退避が遅ければ、仕掛けどころが短くなり、前にいた選手がそのまま押し切りやすくなります。
誘導員の退避位置は、その日のレース展開や規定によって多少前後します。「必ずこの地点で退避する」と決め打ちせず、実際のレース映像で確認してください。
誘導員と車券の関係
誘導員そのものは着順に関わらないため、車券に直接は影響しません。
ただし間接的には効いてきます。
- 誘導員が外れた直後にどのラインが前を取ったかで、その後の展開がほぼ決まる
- 前を取れなかったラインは、外から捲りに行くか、後方で差しを待つかの選択になる
- 先行する選手が複数いれば、争いが激しくなりペースが上がる
だから出走表の段階で「誰が前を取りに行くか」を予想しておくと、誘導員が退避した瞬間に答え合わせができます。この判断材料になるのが脚質とラインです。
レースを見る前に、この2つで展開を組み立てておく。誘導員が消えたところで想定どおりか確認する。この習慣がつくと、レースを見る時間が予想の練習になります。
まとめ
- 先頭誘導員は、序盤から中盤に先頭でペースを作る選手
- 務めるのはその開催に出走していない現役選手。着順には関係しない
- 誘導員がいる間は追い抜き禁止。隊列は固定される
- おおむね残り1周半の前後で外側に退避する
- 誘導員が消えた瞬間が、勝負の始まり
- 退避が早いほど先行争いが長引き、後方の捲りが届きやすくなる
- 車券には直接関係しないが、展開の起点として重要
競輪を初めて見るなら、最初の数周は流し見でかまいません。誘導員が外れるところから集中する。これだけでレースがぐっと分かりやすくなります。
補足:無理のない範囲で
競輪は公営競技であり、車券の購入は20歳以上に限られます。
各投票サイトには購入限度額を設定できる機能が用意されています。のめり込みが不安な方は、あらかじめ上限を決めておくことをおすすめします。