競輪の決まり手とは|逃げ・捲り・差し・マークの違い

本記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)が含まれます。
競輪の車券購入は20歳以上のみ可能です。

レース結果を見ていると、着順の隣に「逃」「捲」「差」「マ」という文字が並んでいます。これが決まり手(きまりて)です。

その選手がどうやって勝ったか(どうやって2着に入ったか)を4種類に分類したものです。同じ1着でも、前に出て押し切ったのか、後ろから抜き去ったのかで意味はまったく違います。

そして決まり手は、レース結果を眺めるためだけの記号ではありません。出走表には各選手の過去の決まり手の回数が載っています。ここを読めば、その選手が実際にどう走る人なのかが数字で分かります。

このページでは4種類の意味と、出走表の決まり手欄の使い方を説明します。


決まり手は4種類

決まり手表記どういう勝ち方か1着2着
逃げ逃早い段階で先頭に立ち、抜かれずにゴール○○
捲り捲中団・後方から外を回って一気に前へ○○
差し差最終直線で前の選手を抜く○○
マークマ前の選手を抜けないまま追走して入着×○

マークだけは2着にしか付きません。理由は後述します。

逃げ

最終周回に入る前後で先頭に立ち、そのまま押し切る勝ち方です。

先頭は風の抵抗を全部受けるため、体力の消耗が最も激しくなります。それでも後続に捕まらずゴールできれば、決まり手は「逃げ」です。

自分から仕掛けてレースを作る走りなので、決まりにくい代わりに決まったときは他ラインがまとめて崩れます。

捲り(まくり)

中団や後方から、最終周回の残り半周あたりで一気に外を回って前に出る勝ち方です。

前の選手の後ろで脚を溜めておき、勝負どころで外から抜き去ります。逃げている選手のスピードを上回らなければ届かないので、力のある自力型の選手が使う手です。

先行争いでペースが上がりすぎたレースでは、消耗した前の選手を捲りが飲み込む展開になりやすくなります。

差し

最終直線で、前を走る選手を抜いて入着する勝ち方です。

ラインの2番手・3番手にいた選手が、直線で自分の前の選手を抜き去るケースが典型です。前に選手がいる状態で走ってきたぶん風の抵抗が小さく、最後に脚が残っています。

競輪で最も多い決まり手がこの差しです。前で頑張った選手が最後の直線でわずかに失速し、後ろが抜く——という決着が、それだけ日常的に起きています。

マーク

前の選手を抜けないまま、追走した状態でゴールする入り方です。

前の選手が1着でゴールし、そのすぐ後ろにぴたりと付いていた選手が2着。このときの2着の決まり手が「マーク」になります。

マークが2着にしか付かないのは、定義そのものが「前の選手を抜けなかった」という意味だからです。抜いて1着になった時点で、それは「差し」か「捲り」に変わります。


決まり手は1着と2着の両方に記録される

競輪の決まり手は、1着の選手と2着の選手それぞれに付きます。

例えばこんな決着です。

着順走り方決まり手
1着ラインの先頭で逃げ切った逃
2着その番手を追走してゴールマ

一方、直線で番手の選手が前を抜いた場合はこうなります。

着順走り方決まり手
1着番手から直線で前を抜いた差
2着先頭で粘ったが抜かれた逃

同じ「逃げた選手」でも、押し切れば1着の逃、抜かれれば2着の逃です。逃げ・捲り・差しは1着でも2着でも使われ、マークだけが2着専用という関係になります。


脚質と決まり手はどう違うのか

似ていますが、指しているものが別です。

意味出どころ
脚質その選手が得意とする走り方の分類(逃げ・追込・両)選手の登録情報
決まり手実際のレースでどう入着したかの結果レース結果の集計

脚質は「この選手はこう走るはず」という前提、決まり手は「実際にこう走って結果を出した」という実績です。

だから両方を突き合わせると精度が上がります。脚質が「逃」の選手でも、決まり手の内訳が捲り中心なら、実際は先行一本ではなく仕掛けて上がっていくタイプだと分かります。脚質そのものの分類は競輪の脚質とは|逃げ・追込・両の違いと見方で解説しています。


出走表の決まり手欄の読み方

出走表には、各選手の直近の成績とあわせて決まり手の回数が載っています。表示は投票サイトによって差がありますが、多くは1着時と2着時に分けて回数が並ぶ形です。

読み取り方の目安は次のとおりです。

決まり手の内訳読み取れること
逃が多い自分で前に出る先行型。ラインの先頭に入る
捲が多い後ろから仕掛ける自力型。中団から動く
差・マが多い前に付いて走る番手型。ライン2番手以降に入る
マが極端に多い追走はできるが、最後に抜き切れていない

とくに最後の行は見落としやすいところです。2着は多いのに1着が少ない選手は、車券の軸には向くが、頭(1着)で買うと外れやすいという性質を持ちます。二車複やワイドなら拾えて、三連単の1着固定だと取りこぼす、という差が出ます。

出走表全体の見方は競輪の出走表の見方|初心者が見るべき項目はここだけにまとめています。

決まり手はあくまで過去の集計です。同じ選手でも、その日のメンバー構成やライン内の位置によって走り方は変わります。過去に逃げが多い選手が、格上の先行選手がいるレースでは番手に回ることもあります。


決まり手からレースを組み立てる

実際の使い方は次の流れになります。

  1. 出走表でラインを推定する(ライン)
  2. 各ラインの先頭が誰かを、逃・捲の回数から判断する
  3. その後ろに付く番手型を、差・マの回数から判断する
  4. 先行型が何人いるかを数える(多ければペースが上がり、捲り・差しが決まりやすくなる)
  5. バンクの形と突き合わせる(バンク3種類)

直線の短い333mバンクでは前に出た選手が押し切りやすく、直線の長い500mバンクでは後ろから抜く余地が生まれます。同じ先行型でも、開催場によって「逃げ切れるかどうか」の期待値は変わります。

買い方に落とし込むなら、逃げ切りを想定するならライン先頭から、差し勝ちを想定するなら番手の選手から組むのが素直です。賭式ごとの性質は競輪の車券は全7種類|的中率とおすすめの選び方を参照してください。


まとめ

  • 決まり手は逃げ・捲り・差し・マークの4種類
  • 逃げ=先頭に立って押し切る/捲り=後方から外を回って抜く/差し=直線で前を抜く
  • マークは2着にしか付かない。抜いた時点で差しか捲りになるため
  • 決まり手は1着と2着それぞれに記録される
  • 脚質は「得意な走り方」、決まり手は「実際の結果」。両方見ると精度が上がる
  • 出走表の決まり手欄から、ライン先頭に入る選手と番手に入る選手を推定できる
  • 2着ばかりで1着が少ない選手は、軸には向くが頭固定では取りこぼしやすい
  • 過去の集計であり、当日のメンバー次第で走り方は変わる

脚質でラインの並びを予想し、決まり手でその裏を取る。この2つが揃うと、出走表から読み取れる情報がかなり増えます。


補足:無理のない範囲で

競輪は公営競技であり、車券の購入は20歳以上に限られます。

各投票サイトには購入限度額を設定できる機能が用意されています。のめり込みが不安な方は、あらかじめ上限を決めておくことをおすすめします。

あわせて読みたい